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水虫とは
水虫とは一般的に「足にできて、皮膚がはがれる」皮膚病の総称です。このような症状は足白癬によるものが多いため、「水虫=足白癬」と考えられることもあります。
足白癬とは、皮膚糸状菌というカビ(白癬菌)が皮膚の角層に入りこんで、繁殖していることを言います。足以外にも感染することがあります。カビは高温多湿の環境で活発に繁殖しますので、水虫は夏になると症状が悪化することを繰り返します。
水虫の原因が白癬菌によるものかどうかは、白癬菌が患部にいるかどうか検査をして初めて決まります。検査結果も10分ほどで分かります。
あなたの水虫はどのタイプ?
趾間型 | 足の指の間の皮膚がむけたり、ふやけて厚くなったりひび割れたりする |
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小水疱型 | 小さい水ぶくれができる |
角化型 | 皮膚の角層が厚くなってひび割れを起こしたり、白い線ができる |
爪水虫 (爪白癬) |
爪全体が白っぽくなる。表面にたて皺ができることもある |
水虫の治療
抗真菌剤の塗り薬です。外用を毎日続けます。治療を開始すると、発疹は早いうちに改善したように見えます。
しかし外用の期間は、体では1カ月、足では3カ月必要です。また、外用する範囲が大事なポイントです。抗真菌剤は白癬菌の菌糸に効きますが、胞子には効きません。したがって菌糸が活発に細胞増殖しているとみなされる病変部だけの外用では不十分なのです。
胞子が存在すると考えられる範囲全体に外用し、そして皮膚の角質が入れ代わる期間塗り続けると、角質から胞子が除菌され、再発しません。
また、治療中、および治療後のスキンケアとしては、よく洗いよく乾燥させることが大切です。
爪白癬に感染していませんか?
自分の爪と見比べてみてください。
爪の一部分または全部が
- 白く濁る、
- 厚くなる、
- 白く変色している、
- 爪がボロボロとくずれる
という症状がでていませんか?
爪白癬(つめはくせん)、いわゆる爪の水虫は、白癬菌というカビの仲間が、爪にすみついたために起こる感染症です。
爪白癬を放置しておくと
爪白癬の多くは足白癬をきちんと治療しなかったために、足から爪へ白癬菌がうつりすんだものです。
爪白癬を治療せずに放置しておくと、爪が白癬菌の貯蔵庫となって、足白癬がいつまでも治らない原因になったり、自分の体の別の場所、さらに家族や周りの人にまでうつしてしまう可能性があります。
抗真菌薬での治療
爪白癬の治療で大切なのは、根気強く治療を継続することです。
白く変化してしまった爪を正常な爪に置きかえる治療のため、爪の伸びる期間と同じだけ内服を続けなければいけません。抗真菌内服薬の場合、3~6カ月程度の治療期間を要します。
内服薬
内服には2種類あります。
毎日1錠飲む方法と、1週間だけ毎日8錠(朝晩4錠ずつ)飲み、あとの3週間は休薬(パルス療法)、それを3回繰り返す方法です。
パルス療法で用いる薬剤は価格が高めとなっています。
副作用には、白血球減少や肝機能障害が出現することがまれにあります。
したがって定期的な血液検査が必要です。
また、他の薬との飲み合わせに注意を要します。
よりよい治療が続けられるよう、ご協力をお願いします。
塗り薬
内服ができない方には、塗り薬を用います。
これは、爪になかなか浸透しないため、内服治療に比べて作用はかなり落ちてしまいます。
しかし、他の人への感染予防のためにも大切でしょう。
抗真菌薬での治療について
爪白癬は、悪化の可能性があるため、早めの治療をお勧めします。自覚症状はほとんど無く、放っておけば症状が進み、厚くなった爪で押されて、指や爪の周りが痛くなるばかりか、人にうつす可能性もだんだん高くなります。
そんなことになる前に、今からしっかり治療しましょう。